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足首の痛み(ねんざ,不安定症,下肢深部静脈血栓症・眼球運動との関係)

 足首の痛みは怪我による痛み,一番多いのは捻挫だと思いますが,ただ足首を捻ったと言っても骨折の場合もあれば,靭帯が引き伸ばされて傷ついてしまうこともあります。今回は,捻挫の痛みの他に,捻挫で靭帯が伸びてまって関節の緩みが残ってしまった時に起こる,関節の不安定症についてです。
 足首を捻ってしまった時に,まず,思い浮かぶのは「骨は大丈夫?」だと思います。骨にヒビが入ってたり,折れてしまうとレントゲンの画像を定期的に撮影して経過観察し,骨が治って痛みが取れてら完治となります。しかし,骨なのか靭帯なのか痛めてしまった箇所や症状は,どのくらいなの程度かわからないと治療が始められません。そこで,多くの医療機関で使われいるのが,カナダの病院で考えられたレントゲンを撮るか撮らないかを決める基準です。

 骨折が多く疑われる骨を押してみて痛みがあるか,痛みが出た直後に歩けていたかなどが判断基準になります。いくつかの判断基準で,骨折を疑いながら診ていくとレントゲンを撮らなくても骨折がない確率が10%程度まで減らすことができます。

 次に,足関節の不安定症です。足関節の捻挫を経験すると3人に1人が靭帯が伸びてしまい,関節の緩みが出てしまいます。慢性的な足関節不安定症の判断はエコーが有効という結果が発表されています。人が歩く時には,まず,足の裏が地面に着地します。一般的に良い歩行とされますが,土踏まずや足先で着地する人も時々みかけます。足の裏が地面に着くと始めに体を支えるのは,足首です。その足首が緩く,安定していないと,腰やお腹と体を支える部分の負担が増えてしまい,体全体のバランスに影響を及ぼすともいわれています。

 下肢深部静脈血栓症をご存知でしょうか?エコノミー症候群とも言われていて,以前このエコノミー症候群になったサッカー選手が大事な国際大会に出場できなかったのを思い出します。この話を聞いた時は,捻挫とエコノミー症候群が関係あるのか分かりませんでした。しかし,下肢深部静脈血栓症を発症した人の多くが,4週間以内に足先からふくらはぎにかけての怪我(筋肉や靭帯の部分断裂)を受傷しているという研究結果が発表されています。

 スポーツ選手は,エコノミー症候群になりにくいというデータもありますが,希とはいえ急な症状の変化は見逃さずに治療を進めなければいけません。特に下肢深部静脈は,命に関わるので慎重な判断が必要です。

 眼球運動は目線を動かして文字などを認識するための役割もありますが,地面または自分の手の位置などを確認して,体や足の筋肉をどのように使うべきかを判断しています。ただ歩くだけでも,地面の環境が違っていたり,何かを持った状態で歩いたり,何かを避けなければいけなかったり,目線は様々な物を判断しています。足関節の捻挫は,筋肉や関節の硬さのバランスが低下しているともともと硬くなった足首に負担がかかり転けてしまったり,平衡感覚など神経伝達のバランスが低下している状態で,スポーツなど運動をすると転けてしまうことで起こります。
 
 そこで,ビジョントレーニングは,体全体のバランスを整えたり,倒れそうになった時にバランスよく転けないようにする意味でもとても,効果的だと言われています。

 足首の痛み,レントゲンだけでは判断できるものが少ないので,その人の生活の環境やからだ全体の使い方を判断しないと分からないことがたくさんあります。

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